【イケメン革命】月小屋続編◆返還の祭典【R-18】
第3章 1st Night【ランスロット・キングスレー】※R-18
レイア side--------
自ら口付けるのは初めてではなかった。
しかし、その相手はヨナだけだった。
今、初めて
ランスロットの胸に縋ってレイアは唇を重ねている。
遠慮がちに差し出した舌を
ランスロットはそっと受け入れた。
絡み合ううちに、もうどちらが先か、どういう思いかはどうでも良くなっていた。
徐々に熱を帯びはじめ、緊張で冷え切っていた身体が火照りだすのにそう時間はかからなかった。
(ランスロット様に…喜んで頂きたい……)
ランスロットの気遣いは十分すぎるほど伝わってきていた。
だからこそ、今夜はとにかくランスロットの全てに応えたい……それがレイアの正直な気持ちだった。
わずかな水音を立てて唇を離すと
熱をはらんだランスロットの目線と絡む。
そのままレイアはランスロットのうなじに唇を寄せ、優しく食むように舌を滑らせる。
かすかにランスロットの身体が震えたような気がしたが、そのままゆっくりと首筋に舌を這わせた。
「……っ…」
耳元でランスロットの吐息が少しだけ響く。
その吐息を聞くだけで、甘い痺れを身体に感じる。
「ランスロット様…」
「……何だ…」
「ボタンを外しても…よろしいでしょうか」
「好きにしろ」
レイアはランスロットのシャツに指を掛けながら、躊躇いがちに耳へと舌を這わせる。
「……くっ……」
予想外の刺激だったのかランスロットの身体が揺れた。
「ご、ごめんなさい……嫌でしたか…?」
「…『あの時』とは別人のようだな……アリス」
ランスロットは口端に笑みを湛え、熱っぽい視線を投げてきた。
「これは、同じことをしてもよいという意味か?」
「えっ…?」
その言葉の真意を問う前にランスロットはレイアの肩を掴むと、首筋に唇を寄せ強く吸った。
「……ぁ…っ」
ゾクリと甘い刺激が身体の奥へ落ちていく。
容赦ない愛撫が耳に達し、レイアのそれとは比べ物にならないほど激しく舌が攻め立てる。
「ひぁ……っ…ランスロット…様ぁ…っ!」
水音が容赦なく響き渡り、羞恥を煽る。
「あっ……だめ…で…す……っ…」
ちゅっ、と唇が離れる音がする。
「お前のペースでよいと言ったが、撤回する」