【イケメン革命】月小屋続編◆返還の祭典【R-18】
第3章 1st Night【ランスロット・キングスレー】※R-18
不思議な光を放つ石が嵌められた2つの指輪は、返還の儀式に必要なものだった。
ランスロットは一つ自分の指に嵌め、もう一つを手にしてレイアの指に嵌める。
「……ぁ…」
それはまるで、誓いを立てた男女を思わせるものだった。
「アリス」
「……っ、はい」
「今宵、お前の身体は全て俺のものだ」
「………っ」
「全てを捧げ、俺に従うか」
赤いままの顔で、目線を落としながらレイアは小さく頷いた。
「ランスロット様の…仰る通りにします」
「………良い覚悟だ」
ランスロットはベッドにもたれかかると、挑発的な目でレイアを見つめた。
「今宵はお前が俺を喜ばせろ」
「……えっ…」
動揺するレイアの瞳が揺れる。
「お前からしてみろ」
「…………っ!!」
首まで真っ赤になったレイアは目を白黒させ、あたふたしながら俯いたり、と目まぐるしく表情を変えた。
思ってもみないことを言われ動揺するレイアを、蟲惑的な笑みでランスロットは見つめる。
「できぬか」
「い…いえ……その…」
ためらいながら俯くレイアはかすかに震えていた。
(少しからかいすぎたか…)
ランスロットはふっと息をつくと、縮こまるレイアに寄り添い頬に手を添える。
「お前のペースでいい…そういう意味だ」
「…っ……ランスロット様…」
潤んだ瞳を見つめるとつい、先に襲いたくなる衝動にかられてしまう。
(アリスはもうヨナと結ばれている…葛藤を抱える中無理に抱いては傷つけるだけだ)
そう心の中で言い聞かせながら、ランスロットはそっとレイアの頬を撫でた。
ぴくり、と震えたレイアは、そのまま目を伏せると、ゆっくりランスロットの胸元に顔を寄せた。
わずかに湿り気を帯びたレイアの髪が、シャツ越しにひんやりと冷たさを伝えてくる。
「ランスロット様…」
「何だ」
「…・・・私は、ヨナを愛しています」
「……分かっている」
(だからこそつらいのも…わかっているつもりだ)
「ですから……今夜だけ、あなたのことだけを想います」
顔を上げたレイアの目は、覚悟を決めた色を宿していた。
そしてレイアはゆっくりと
ランスロットの唇に自らの唇を重ねた。