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【YOI・男主人公】小話集【短編オムニバス】

第1章 僕と勇利、時々『デコ』


『極東氷滑男子的小豆闘争』


勇利「西日本の住民全員がこし餡派って訳じゃないんだよ。普段、丹波の黒豆最高やーとか自慢してるクセに、純こそ薄情じゃない?そもそも丹波って兵庫県じゃん」
純「昔と今の地図分布を一緒にすな!僕かて、丹波黒豆の美味さは言われんでも判っとる!せやけど、餡ことなれば話は別ってだけや!」
ピチット「僕は、勇利と同じでつぶ餡派かな?バンコクには日本人街もあるから、周辺のカフェやSCに行けば日本と同じ餡このスイーツ食べれるし♪」
グァンホン「胡麻餡とか月餅の中に胡桃やナッツが入ってるのは好きだけど、日本のつぶ餡みたいなのは、あまり馴染みがないかなあ」
スンギル「普段、進んでは食べないが…以前、慶州の親戚から貰った皇南パンは、こし餡で美味かった」
南「おいも、つぶ餡派です!こし餡も美味いんやけど、どうも物足りなくて。例えるならコンビニで肉まん買うたら、酢醤油ついてなかったみたいな」
純「…それ、九州と四国限定と違うか?」
ピチット「今の所、こし餡派とつぶ餡派は同数みたいだね」
勇利「いや、まだ我らが日本男子フィギュア次世代のエース、礼之くんがいる!」
グァンホン「礼之ってフィンランドとのハーフだから、専門外じゃない?」
南「アレクくんは、超高級パティスリーのマカロンと老舗和菓子屋のお饅頭があったら、迷わず後者に手を伸ばす子やけん…おーい、アレクくーん!」
礼之「南さーん(ダッシュ)!皆さんもどうしました?」
スンギル「礼之は、こし餡とつぶ餡のどちらが好みなんだ?」
礼之「え?両方好きですけど、今ならこし餡ですね」
ピチット「つぶ餡派から脱退しちゃったの?」
礼之「いえ、そういう訳では…今はシーズン中だから、豆の皮があるつぶ餡よりこし餡の方が消化に良いですし。カロリーも控え目だし」
純「…ああ、そやったなあ。ゴメン、熱くなり過ぎたわ」
勇利「ううん、僕も言い過ぎたよ。どっちも美味しいのにね」
JJ「何の話をしてるんだ?…餡こ?あんな豆を甘く煮たようなものを有難がるとはアジア人の感覚は信じられ…うぉっ!?」

直後。7人のアジア人の鋭い眼光が、一斉にJJに突き刺さった。
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