第1章 僕と勇利、時々『デコ』
『今日は、僕の日?』
※主人公の誕生日はプロフィール参照。
勇利「純、お誕生日おめでとう」
純「有難う、勇利」
礼之「おめでとうございます!純さんは、勝生さんより誕生日早かったんですね」
南「勇利くんは、11月29日でしたっけ。確か記念日でいうと『ダンスの日』。勇利くんらしくて、カッコよか~♪」
純「他には『良い肉の日』いうんもあるけど、それも何だか勇利らしいわ」
礼之「ユリも、勝生さんの事『カツ丼』って呼んでますもんね」
勇利「ちなみに純の誕生日は、どんな記念日があるのかな?」
南「あ、おい知ってます!世界で初めて人間がパラシュートで降下した日です!」
礼之「えーと、僕も拠点にしてるスケートリンクのある都内の外苑が出来た日だったかな?」
純「…ふふ、まあ色んな記念日があるけど、僕にとっては京都遷都・時代祭の日やねん」
口元は笑っているが、何処か曰くあり気に細められた純の瞳を見て、3人は凍り付く。
勇利(…しまった。純は、京都のガチのお坊ちゃんだった)
南(純くんは特に京の街中の人やけん、プライドは人一倍高そうですね)
礼之(ひょっとして、僕都内の外苑の名称なんか出して、地雷踏んじゃいましたか…?)
純「…別に怒ってへんから安心し。こうして皆が僕の誕生日覚えてくれてただけで、充分嬉しいわ」
勇利「純…」
純「それにな、最近は遷都いう言葉聞いた人は、京都より前の都の某キャラクターを連想するのが多くてなあ」
南「ひょっとして…あのマスコットキャラですか?最近では別のご当地ゆるキャラに、美味しい所奪われまくっとる」
礼之「南さん、果たしてこれをゆるキャラと呼んで良いんでしょうか…?(スマホで検索した)」
純「僕も最初は『何やこのけったいなナマモノは』て思うててんけど、段々と慣れたというか…愛せそうな気がしてきて怖い」
3人「愛せるの!?アレを!?」
純「うん」
何はともあれ、誕生日は多分めでたい。