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【YOI・男主人公】小話集【短編オムニバス】

第3章 僕と「はじめまして」や、その他諸々。


『JAPAN3兄弟』


【しっかり者の三男】
礼之「勝生さん、そっちじゃないです」
勇利「え?わ、ゴメン!」
礼之「大丈夫です。道案内は任せて下さい♪」
北欧で開催された世界選手権の代表となった勇利、南、礼之の3人は、プレスでの取材を終えると会場から滞在先のホテルへ移動していた。
街の標識を見間違えた勇利を、その国の言語が多少判る礼之が呼び止める。
勇利「礼之くんには、さっきのインタビューでも半分通訳までして貰っちゃったし」
礼之「いいえ、こんな事で勝生さんのお役に立てるなら、僕も嬉しいです」

【コミュ力最強次男】
途中で買い物を済ませホテルに戻った3人は、ロビーに見知った人影を発見した。
礼之「レオさんにグァンホンさん。何してるんですか?」
グァンホン「礼之!南もいい所に!今からこのゲームの限定ミッションあるんだけど、手伝ってくれない?」
礼之「あ…僕そのゲームやってないです」
南「おいはアカウント持っとるとです。後は…(何かを見つけてダッシュ)」
礼之「南さん?」
南「助っ人連れてきたとです!」
勇利「ユリオもこのホテルだったんだ」
ユーリ「んだよ、いきなり!俺このゲーム、Lvそんな高くねーぞ?」
南「チームプレイやから問題なかです、お願いします!」
ユーリ「そこまで言うなら…」
南の勢いに押されながらも、ユーリは何処かいそいそとスマホを取り出すと輪の中に入り、無事ミッションをクリアした後は、メンバーの記念撮影が行われた。

【ギャップ激しい長男】
演技終盤になっても勢いの止まらない勇利のスケーティングに、観客だけでなくグリーンルームで待機する3人も魅了されていた。
礼之「凄い、勝生さんやっぱり凄い!」
ユーリ「はしゃぎ過ぎなんだよお前は」
スンギル「と言いつつ、君もさっきからずっと勝生に釘付けじゃないか」
ユーリ「うるせぇぞ、キムチ野郎!」
そう声を荒らげるユーリだが、勇利の精悍な表情と力強い演技から目を離せなかったのだ。
やがて、ほぼパーフェクトで演技を終え優勝を決めた勇利がグリーンルームにやって来る。
3人の祝福にはにかみながら礼を言う勇利の、演技中とはまるで違う幼い表情に、「ホント、コイツずりぃ」とユーリは心中で零していた。
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