第8章 長兄は何かと大変なの!
おそ松SIDE
ハァ~…どうしてこうなったかね~、まぁ俺的には嬉しいけどね♪でもあいつがうるさいしなぁ…。
居間に入ってなみえちゃんを下ろすと、行かないでって顔して俺のパジャマの裾を掴む、何これ~正直超可愛い////
「ちょーっといい子で待っててな?水汲んでくるから」
やべぇ…静まれ俺の息子よ、今だけは頼む…タッティしてるとこなんて見られたら、あいつは間違いなく全力で殴りにくる、あいつって誰かって?カラ松だよ、うちの次男くん怒ったら怖いのよ…そんなんだからなみえちゃんを好きなのは、お兄ちゃんにはバレバレだからね。
弟達には超甘いのに俺だけ塩対応だし、二人の時とかしおらしい時は兄さんて呼んでくれるのに、弟達の前ではほぼ呼び捨てとかないわぁ…次兄として弟達に甘えられないし、俺はあいつのたった一人の兄ちゃんだからってのもあるんだろうけど…なんなの?その線引き、酷くない?
水を汲んで居間に戻ると着替えたカラ松とトド松がいた、トド松はスゲー顔してスマホでなみえちゃんを連写してるし、なみえちゃんはなぜか笑い転げてるし、カラ松はずっとそんななみえちゃんを凝視してるぅ、やだぁ何あれ…怖い。
「はい、なみえちゃん、お水飲もうな~?」
『ニャハハハハハァ~…はぁ笑ったぁ~おそ松お兄ちゃんありがとうニャン♪』
水の入ったグラスを渡すとコクコクと飲み干す、ちゃぶ台にグラスを置くと、なみえちゃんは躊躇う事なく胡座をかく俺の膝の上にのってきた。
「ちょーっと落ち着こうか、なっ?なみえちゃん」
『ねぇ…おそ松お兄ちゃん、今日は甘えさせてくれるって言ったよね?』
「そうだけどね、こう、もっと健全な甘え方ってあるでしょ?」
チラリとカラ松を見ると目が据わってるし…、いや、怖いからそんな目で睨むな!!トド松!お兄ちゃんを助けて!!チラリとトド松を見ると真顔で連写から動画に切り替えてやがる。
『健全だよぉ?お兄ちゃんと、い・も・う・と、のスキンシップだもん♪ね~?カラ松お兄ちゃん?だからぁ…おそ松お兄ちゃんともスキンシップしてもいいよね~?』
俺の首に抱き付きながら、クルリとカラ松に振り返りニッコリ笑うなみえちゃんも可愛いけど、なんか怖い!ってかなんだ?何か今の発言…意味深なんだけど?