第5章 素敵な松のお兄ちゃん達
おそ松お兄ちゃんが出会ったばかりの私を、大事に思ってくれてるんだってわかったら、凄く嬉しかった。
やっぱりカラ松お兄ちゃんのお兄ちゃんだから、優しくて素敵な人だって私の考えは当たってる、スキンシップ凄いなって思うけど。
お兄ちゃん達はパジャマを着替えに二階へ上がっちゃった。
他のお兄ちゃん達とも、もっと仲良くなれたらいいなあ、そんな事を考えながら、朝ご飯の片付け、洗い物を終えた後、お昼の仕込みまで済ませておこうと、忙しなく台所で動く。
『うん、これなら上出来!後はじっくりコトコト煮込むだけ~♪お米はタイマーOK !スープは…う~ん…』
冷蔵庫の中を確認、コンソメベースで具材はあるものを使ったらいいかな。
キッチンテーブルの椅子に座って火の加減を調節しながら、時々お鍋の中の様子を見ては木ベラで優しく混ぜる。
ちょっと味見してみるかな…、小皿に小量とって啜る。
『おいし~♪お味は完璧~っ!!』
嬉しくなって、思わずキャッハ~ッとターンしてクルリと振り向くと、台所の入り口の柱から、お兄ちゃん達の顔が縦に六つ並んで覗いていた。
『あ………見てた?////』
「バッチリ♪」
「すまん////」
「凄い可愛いくて、つい録っちゃった☆」
「トッティ~、後でそれ送って…」
「トド松よくやった!僕もそれ、欲しいからスマホに送ってよ」
「タハーッッ!!可愛いいっすな~!なみえちゃん!!////」
そう言いながら、お兄ちゃん達は台所に入ってきた。
わぁ…みんなお揃いの色違いのツナギだ、着方も個性が出てる、トド松お兄ちゃんだけよそ行きかな?お洒落な人、何着てもお兄ちゃん達、皆格好いいから似合うよね。
私は鍋の火を止めて、振り返る。
『もう!声掛けてくれてもよかったのに////』
「なんか夢中になってたみたいだからさ~」
「なみえ、何作ってたんだ?」
『えっ?特製デミグラスソースだよ!!』
「何それ!!もしかして…それ!お昼に使うのっっ!?」
『そうだよ~?あっ、トド松お兄ちゃんだけちょっと味見してみる?ちょっと待ってね』
「本当!?嬉しいなぁ♪」
もう一枚小皿を出して、よそってスプーンと一緒に渡した。
『熱いから、フーフーしてね』