第4章 愛しい守るべき存在
全く、なんてリトルデビルなんだ!!
予想外の行動に、オレは理性を何度飛ばしそうになったかしれない。
今日、彼女に再会するまでは、なんて事のない日常だった。
前に会った時より、更に綺麗になっていた、だからこそ…危なっかしい。
オレ達六つ子にとって、なみえは狼の群れに与えられた極上のエサにも等しい。
おそ松がいい例だ、煽られてこんな事したオレも人の事言えないが…な。
二人で風呂から上がって、バスタオルで先になみえの身体を拭く、風邪をひかせてしまっては申し訳ないからな。
『フフッ♪ありがとう、カラ松お兄ちゃん』
湯上がりで、ほんのりピンクに染まった顔でニッコリ笑うなみえは本当に可愛いい。
オレが身体を拭く合間に、換えの下着を身に着けたなみえ。
髪の水分を拭き取りながら、洗面所の鏡を振り向きオレに背を向けた。
なみえの形のいい双丘を包んでいる布に目が釘付けになった。
「なみえ!そのパンティ…」
『何?お兄ちゃん?あっ…これ?素敵でしょう♪』
それには、水色の布地に青い線で描かれた、バックプリントにサングラスをしたオレのパーフェクトフェイス。
『前にお兄ちゃんの着てたタンクトップを参考にした、特注品なんだよ♪格好いいでしょ!』
「そ、そうか…////、あっ…パジャマもってくるな!!」
臆面もなく、そう言うなみえが愛しくて可愛いくて、なんだか恥ずかしくて、照れくさい。
「そうだ、寝る前に歯磨きしないとな、なみえ、歯ブラシはこれを使ってくれ」
新しい歯ブラシを棚から取りだし渡した。
『ありがとう、お兄ちゃん、速く戻ってきてね♪』
「ああ、すぐ戻ってくるからな!」
オレはスキニージーンズだけ履いて二階へ上がった。
ブラザー達は今頃夢の中だろう、そっと襖を開け部屋の中に滑り込む。
其々のカラーで色分けされたタンスからパジャマを出し先に着替える。
さて、戻るかと踵をかえすと、モゾリと起き上がったのは、一松だった。
「まだ起きてたんだ…寝ないの?」
「なみえの風呂待ちだったんだ、パジャマがないから、オレのを貸そうと思ってな、取りにきた」
「そう……おやすみ…」
そう言うと、布団に潜り寝てしまった。