第3章 妹?だけじゃないのよ?
噎せたせいで涙目になってお兄ちゃんに聞いたら、真っ赤な顔で目を反らして溜め息をついた。
「うっ…ハァ~……オレの精液だ…吐き出した方がいい…」
それを聞いたら、無意識に指で掬った精液をまた口に戻してコクンと飲み込んでいた。
「なっ…」
『吐き出すなんて!お兄ちゃんの精液なら平気だよ?』
そう、言ったらいきなりお兄ちゃんに抱き締められた。
「今日のスキンシップは終わりだ…これ以上だとオレの理性がもたん…」
名残惜しいけど仕方ないかな…。
「わかったよ、お兄ちゃん身体冷えるからお風呂浸かろう?」
私達はもう一度シャワーで流しっこして浴槽に浸かった、そんなに広くない浴槽だけど、お兄ちゃんが先に入った。
「おいで…なみえ…」
浴槽に入って、背中を向けてお兄ちゃんの足の間にすっぽり収まった。
お兄ちゃんはお湯を掬い、肩にまんべんなく架けながら耳元に囁いた。
「身体が冷えてしまったな、100数えるまで上がらせないぞ…」
『ひゃん!!耳…弱いから!フフッ、子供じゃないよぉ』
「上がったら髪の毛、乾かしてやるな!」
『えっ?いいよぉ、自然乾燥でいいよ?』
「駄目だ、風邪ひいたらどうする!!」
本当にカラ松お兄ちゃんは優しいなぁ、もう、ずっとこうしていたい…。
お兄ちゃんの方に向き直ってギュッて抱きついた、それが合図のようにお兄ちゃんは言った。
「…上がろう」
夢のような時間が終わっちゃった…。
でも、今までと比べたら、凄い進歩だよ。
これから先、カラ松お兄ちゃんに甘えられる特権を得た気がして、凄く幸せで、もう、今死んでもいいくらい。
「なみえ 、着替えは持ってるのか?」
ふいに、お兄ちゃんが聞いてきた。
『ん~?換えの下着は有るけど…、別にいいよぉ?今まで、寝る時は下着だけで寝てたし、実際、窮屈で寝られないんだよね、何も着けなくていいくらい…だよ?』
そこまで言った時、お兄ちゃんの顔が凄く怖い顔になった、ん?私…なんか変な事言った?
「まて……、なみえ…お前、寝るときはパジャマとか着ないのかっっ!?」
『無理~…だって苦しくて寝られないよ?安眠は大事だよ?』
「頼むから!?オレのパジャマ貸すから!頼むから!!寝られないならオレが子守唄歌ってやるから!!ちゃんと着てくれ!」