第4章 No.3 おなじだけどちがう。
マイク『緑谷、間髪入れず後続妨害!!なんと地雷原即クリア!!
イレイザーヘッドおまえのクラスすげえな!!
どういう教育してんだ!』
相澤『俺は何もしてねえよ、奴らが勝手に火ィ付け合ってんだろう』
マイク『さァさァ、序盤の展開から誰が予想出来た!?』
相澤『無視か。
(・・・てか、待てよ・・・アイツ、ミューズ消してなかったよな・・・?)』
マイク『今一番にスタジアムへ還ってきた、その男─────・・・。
緑y・・・あァ!??』
緑谷「え、わっ!??」
ズシャァっ!!!
・・・ワアアアァ!!!!
マイク『オイオイオイ!??
1位を突っ走ってた緑谷の後ろからいきなり何かが飛んできたぜェ!?
ありゃあ・・・A組の神和!?
しかもほぼ同時に緑谷とゴールした!!』
相澤『(やっぱりな・・・弾かれやがったか)
・・・・・・カメラロボ、今の所スローカメラで映せ』
ぃ・・・・・・ッ、。
零无「っっだぁあ・・・!!!
これハゲた、絶対ハゲた・・・!後頭部の髪千切れたよコレ・・・!!!」
なんか会場がわーわー盛り上がってるけど・・・うんごめん今私はそれどろこじゃない。
ミューズが至近距離の爆音を吸収せずに反射してくれたおかげで、ゴールは出来たかもしれない。
けど、無事ではない。
あまりにも急だったから、とっさに顔面スライディングをしないようにと身体をねじったからか・・・見事に後頭部から不時着した。
不時着して、そこから数メートル擦った。
・・・例えるなら、高速道路を猛スピードで走ってる車が急ブレーキをかけた感じ。
痛いのなんのって・・・。これ、血出てないよね・・・?
後頭部を両手で抑えながら悶絶なう。
タッタッタッ・・・
耳郎「ちょ、零无あんた大丈夫・・・!?」
切島「意識は失って・・・ねえみたいだな、なんかすげえ痛そうだけど」
零无「ちょー痛い・・・。
ねえ、これハゲてないよね・・・後頭部だけハゲてる女子とか嫌なんだけど・・・ッ」
駆け寄って来てくれた耳郎さん達の手を借りて、私は起き上がった。
そして確認してもらうために抑えてた手を離す。
上鳴「安心しろ神和、むしろ寝癖直ってるぞ」
零无「マジでか」