第3章 No.2 器物損壊・個人情報盗難・不法侵入
[USJ]
切島「すっげーーーー!!
USJかよ!!?」
「水難事故、土砂災害。火事・・・・・・etc.。
あらゆる事故や災害を想定し、僕がつくった演習場です。その名も・・・ウソの(U)災害や(S)事故ルーム(J)!!」
「「(USJだった!!)」」
零无「(これ怒られないのかな・・・)」
緑谷「スペースヒーロー「13号」だ!
災害救助でめざましい活躍をしている紳士的なヒーロー!」
麗日「わーー、私好きなの13号!」
なるほど。
緑谷くんがいつものヒロオタ知識を披露する。
うん。通常運転だ。
相澤「13号、オールマイトは?
ここで待ち合わせるはずだが」
13号「先輩、それが・・・通勤時に制限ギリギリまで活動してしまったみたいで。
仮眠室で休んでいます」
─オール(すまん!!
終わりがけに少しだけなら顔出せるから・・・本当申し訳ない!!)─
相澤「不合理の極みだなオイ」
零无「(・・・制限、ギリギリ?
活動、してしまった・・・?)」
相澤「(まあ・・・・・・零无の情報が盗られたのが偶然かもしれん、念の為の警戒態勢・・・)
仕方ない、始めるか」
どこか引っかかるような2人の会話を耳にしながらも、始まった13号の説明に耳を傾けた。
13号「えー始める前に、お小言を一つ二つ・・・三つ ・・・四つ・・・」
「「(増える・・・)」」
13号「皆さんご存知だとは思いますが、僕の“個性”は“ブラックホール”。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」
緑谷「その“個性”でどんな災害からも人を救い上げるんですよね」
麗日「(コクコクコク)」
13号「ええ・・・。
しかし簡単に人を殺せる力です。
皆の中にもそう言う“個性”が居るでしょう」
零无「・・・・・・・・・」
13号「超人社会は“個性”の使用を資格性にし、厳しく規制する事で一見成り立っているようには見えます。
しかし一方間違えれば容易に人を殺せる〝いきすぎた個性〟を個々が持っている事を忘れないでください」
零无「(・・・要は、自分の“個性”をどう活かすか・・・か)」