第3章 No.2 器物損壊・個人情報盗難・不法侵入
[雄英高校]
「君、雄英生だよね?
一言お願いします!」
零无「・・・」
「オールマイトの授業はどんな内容ですか?」
零无「あー・・・ヒーローの鑑(かがみ)みたいに私達ヒーローの卵にとってとても参考になる内容デスネ。一雄英生として早くああ言う立派なヒーローになりたいデス」
「棒読み!?
君、棒読みすぎない!?」
やかましい。
騒がしい。
邪魔くさい。
その三拍子揃ったマスコミが校門周りでスタンバってた。
そしてその集中砲火を私は食らった訳だ。
・・・別に誰が何をしようがそんな騒ぐ事じゃないでしょーに。
[雄英高校・1-A教室]
相澤「昨日の戦闘訓練お疲れ。
Vと成績見せてもらった」
「「!!」」
相澤「爆豪。
お前もうガキみてえなマネするな。
能力あるんだから」
爆豪「・・・・・・・・・解ってる」
相澤「で。
緑谷はまた腕ブッ壊して一件落着か」
緑谷「ビクッ)」
相澤「“個性”の制御・・・いつまでも「出来ないから仕方ない」じゃ通させねえぞ」
そう言ってゴゴゴゴ・・・と威圧感を出すしょーさん。
おおう、脅すにはぴったりな・・・。
てか、緑谷くんの“個性”って自分に反動くる“個性”なのかな。
・・・なんか親近感湧く。←
で。
緑谷くんにアドバイスを終えて次に私達に言われたのが・・・学級委員長決め。
これまた学校っぽいのがきたこと。まあ学校だから当たり前か。
それを聞いてみんながやりたいと手を挙げる。
そりゃヒーロー科だしね。
学級委員長=集団を導くヒーローの素地を鍛えられる役だからみんなやりたいよね。
耳郎「あれ、零无やんないの?」
零无「んー・・・私はパス。
あれこれ任されるの疲れるし目立つのも疲れるしあれこれ決める役職やるの疲れるし」
耳郎「要するに疲れるからやりたくないのね・・・」
飯田「静粛にしたまえ!!」
「「!」」
ピシャリと言い放ったのは飯田くん。
飯田「“多”をけん引する責任重大な仕事だぞ・・・!
「やりたい者」がやれるモノではないだろう!!
周囲からの信頼あってこそ務まる聖務・・・!
民主主義に則(のっと)り真のリーダーを皆で決めると言うのなら・・・」