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血染櫻【文豪ストレイドッグス】

第34章 少年が読んだ本


 心のどこかで、黒いワンピースを着た、『血染めの人形姫』 と呼ばれていた自分が、帰って来たような気がして。
 あたしはそれを、無理やり閉め出す。

 もう、あの頃の自分へは戻らない。
 怯える心を宥めるように、あたしは太宰さんの服の裾を強く握る。
 すると、それに気づいた太宰さんは、優しく微笑んであたしの頭を撫でたのだった。
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