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血染櫻【文豪ストレイドッグス】

第23章 少女が『強さ』を求めるのは


 それっきり黙っていると、太宰さんがあたしの頬に触れる。
 顔を上げると、真剣な瞳と視線が交わった。
 太宰さんは口を開き、何かを言いかけて、止める。

「太宰さん?」

 名前を呼ぶと、彼はゆるゆると首を振った。

「何でもないよ。少し休み給え。起こしてあげるから」

 視界が太宰さんの手のひらで覆われる。
 暗くなった視界は、けれど全然恐ろしくない。
 視界が暗くなったところで、あたしは急速に眠気に襲われた。
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