• テキストサイズ

血染櫻【文豪ストレイドッグス】

第22章 赤毛の少女と追いかけっこ


「詞織さん!」

 僕を庇って、詞織さんが扉の向こうに連れ攫われた。

「ふたりめ、捕まえたぁ☆ どんどんお友達が増えて、アンも喜んでるわ!」

 どこまでも嬉しそうな彼女に、僕は恐怖を覚える。
 残ったのは僕1人だけだ。
 僕1人で勝てるのか?

「あら、どうしたの? お遊戯はこれからが本番よ! あなたは鬼ごっこの天才みたいだけど、この状態で何分心が保つかしら?」

 再び、人形が進撃を開始する。
 巨大な手が迫り、それを避け続けるけれど……打つ手がない。
 今はどうにか躱せているけど、このまま続けば確実に疲弊して、最後は捕まる。
 ここからの逆転なんて、僕には無理だ。
 もう……太宰さんたちを頼るしかない。
 僕は
/ 320ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp