第3章 ヨン二
定時になり、赤塚駅に向かう。
腕時計を見れば19時過ぎ。約束の時間には間にあいそうだ。
「ミキコか?」
『おそまっ……』
違う、なんだこのイタい人…
ギラッギラの服の下から、自分の顔のタンクトップがちらりと見えている
「すまない、おそ松とトド松がモメてな…俺が迎えに来たというわけだ」
『はぁ…』
「自己紹介が遅くなってすまない、俺は松野カラ松。次男だ」
『じゃあおそ松さんの下、であってますか?』
「あぁ、その通りだ。」
おそ松さん、カラ松さん
その次がチョロ松さん
その次が不審者一松さん
そしてそして、十四松さんがいて、トド松さんがいる
『覚えられるか不安です…みなさんそっくりだし』
「……個性が強いからすぐ覚えられると思うぞ」
『確かに……』
「らっしゃい!お!噂のミキコちゃんかい?」
苦笑いを浮かべていれば、威勢の良い声が聞こえてくる。
「ミキコちゃ〜ん!待ってたよ〜!」
「おそ松さん兄さんやめて!ミキコちゃんホントごめんね!こんな所で……ホントはもっと良い店「こんな所ってなんだよ!バーロー!」
「あは〜!ミキコちゃんちょーかわいいね!せっくすする?」
「十四松兄さんもやめて!!!!」
「うっ、うるさくてすみませっ!よ、よかったらととととなりどうですかっ?!」
「シコ松兄さんもミキコちゃんに近づかないで!」
『こりゃあ個性強すぎるわ……』