第9章 絶体絶命!?
「はぁ!?ちょっとくらいいいじゃないッスか。」
「帰れねーんだよ。」
腰をさする黒子。
「監督が責任あるってうるさくてよ。皆で探してたんだよ。」
「おら、もう充分遊んだろ?代われ代われ。」
不良のグループがストリートバスケをしていた人達のコートを無理やりとろうとしていた。
「こっちだって来たばっかだよ!順番を守って」
「あぁ!?順番?」
「まあまあ、ここはほら、バスケで決めるとか、どう?」
顔を見合わせる3人。
「何だアイツら。ガラ悪ぃな。」
「…」
「…」
「んな心配そうな顔で見てんじゃねーよ、菜月。」
私の頭を、クシャッ…と撫でた。
「で、でも…。」
「いーから。」
「…」
「よっしゃあ!」
「あ~ら?やるなぁ、負けちゃう?」
すると、ストリートバスケをしていた人達の方が有利になる。でも……。
「よし、これで」
「ブロック!」
思いっきり体をぶつけるガラの悪い人。
「っ…!ちょっ、何だよ今の!3on3だろ!」
尻もちをついた。
「はい?」
「バスケで、つったろ?3on3なんて一言も言ってねぇし。」
「何だよそれ、んな卑怯な…ぐっ!!」
お腹を踏まれた。