第9章 絶体絶命!?
『!…』
「お前の双子座は、今日の運勢最悪だったのだが、まさか負けるとは思わなかったのだよ。」
「…見に来てたんスか…。緑間っち…。」
「緑間…君…。」
「…菜月か。久しぶりだな。…あの呼び方はどうした?」
「…もう帰るね。皆が待ってる。」
私はそう言い、軽く頭をさげて皆のいるところに戻った。
「遅い!」
「どこにいたんだよマネージャー!」
「すみません…。」
「よし、揃ったわね。じゃあ帰るわよ。」
そして、誠凛高校に戻ることに。
黒子が頭をおさえていた。
「大丈夫?」
「はい、なんとか。」
「…あんまり無理しないで?辛かったら火神君に」
「いえ、結構です。」
「そ、そう…。」
皆で病院に行く。
「異常なし!」
『はぁ~…。』
「良かったなぁ!」
「ご心配おかけしました。」
「倒れたときはどうなるかと思ったぜ。」
「ま、何はともあれ。」
『っしゃあ!』
「勝った!」
そして、また皆が歩く。
「帰り、どっかで食べてこうぜ?」
「あー、何にする?」
「安いもんで、俺金ねぇ。」
「俺も。」
「僕も。」
「ちょい待ち。」
『ん?』
監督がそう言うと、皆が止まる。
「今、全員の所持金、交通費抜いていくら?」
21円……。
「帰ろっか…。」
「うん…。」
「はぁ…。」
すると…トラックが通り…。
「ん…。」
「大丈夫…ですか?」
「ちょっと、風が…。」
私は目をつぶり、目の中に入ったゴミをとる。
すると……。
ピーーッ!!
『ん?』
「大丈夫。むしろガッツリいこうか、肉!!」
監督が笛を吹くと、いきなりそう言った。
そして連れて行かれたステーキ屋。
超ボリューム。4kgのステーキ。鉄板からはみ出ている油と肉。