第8章 練習試合と一歩動いて…
次の日。今日は土曜日で、学校はお休み。
海常高校に皆が集まった。
「あぁ…ひれぇ…。やっぱ運動部に力いれてるとこは違うね~。」
「火神君、いつにも増して悪いです、目つき。」
「うるせぇ…。ちょっとテンション上がりすぎてな…。」
『遠足前の小学生ですか…。』
「何を!?つか2人でハモんな!」
黒子とハモった。
すると……。
「どーもッス!」
「黄瀬!」
黄瀬がこちらに向かって走ってきた。
「広いんでお迎えにあがりました。」
「どうも!」
「黄瀬…!」
「会いたかったッスよ~!菜月っち!」
「ふぐっ…!」
思いっきり抱きしめられた。
「く、苦しいよ…黄瀬君…。」
「あ、酷いッス。また名前呼びじゃない…。こう……俺、ズッキューンッ!!って…!キセキの世代の皆が惚れる理由もわかるッスわ。」
「な、何言って…。」
黄瀬は私を抱きしめたまま、黒子の方を見た。
「黒子っち、ウチにおいで。って言ったのに、あんなにあっさりフるから…。毎晩枕を濡らしてるんスよ、もう…。」
「なんなんだアイツ。つか、ベタベタしすぎだ、ウチのマネージャーに。」
「さっさと案内しろ、つか菜月から離れろ。」
「俺女の子にもフラれたことないんスよ?」
「チッ…無視かよ。」
「サラッと嫌味言うのやめてもらえますか?」
すると、ニヤリと黄瀬が笑みを浮かべた。