第7章 黄色い髪の彼
「え…と……き、黄瀬君…。あ、あの…。」
「何で涼太って呼んでくれないんスかぁぁ!!」
「!?…あ…ご、ゴメン…。」
「変わっちゃったッスよ、菜月っちも、黒子っちも!」
「っ…変わってなんか…ないよ…。」(先に…変わっちゃったのはそっちだよ…。)
「嘘だ、変わっちゃったッス。…ていうか、ウチに来てマネージャーやってくれないッスか?中学の頃みたいに!」
また微笑んだ黄瀬。
「…丁重にお断りさせていただき」
「黒子っちみたいな断り方はダメッスからね!」
「うっ…じゃ、じゃあ…その……テツ君と、約束した…から…。海常に行くことはできない…。ゴメン…。」
「…嫌ッス。」
「え…?」
「黒子っちのことだけ名前呼びとかズルい!!それに、なんで海常に来れないんスか、2人とも!!」
半泣きの黄瀬。
「…ここで、1番を目指すと、約束したから。」
「…」
「…だから……黄瀬君も、頑張ってね!」
私は微笑んだ。
「!…//////」
『!?…///////』
顔が真っ赤になる全員。黄瀬の顔も真っ赤。
「ななっ…!?//////」
「…今日はもう帰って?黄瀬君。」
「うっ……わ、わかったッス…。練習試合、楽しみにしてるッスよ!」
すると、私の額にキスをして、抱きしめた。
「!…き、黄瀬く」
「じゃあね。」
バッ…!と私を離すと、体育館を出て行った。