第22章 リベンジ
その後、日向と火神と合流して、一緒に帰った。
「どうしたんですか?火神君。」
帰り道、異変に気づいたのか、黒子が言った。
「キャプテン。」
「ん?」
火神が立ち止まったので、3人も立ち止まった。
「聞いていいスか?」
「あ?」
「あれ、どういう意味スか。木吉先輩が、今年で最後って。」
「!…え…。」
「!…」
「…え…今年で…最後…。」
私は頭の中が真っ白になってしまった。
「…そうか…聞いてたのか…。」
日向が言うと、火神は頷いた。
「しょうがねぇな。まぁ、あの調子じゃ、いずれお前らにもバレてたか。」
そう言い、日向は柵に肘をつけて話し始めた。
「そうだな、どうせならこの機会に全部話しとくか。あれは、去年の夏のことだ。」