第22章 リベンジ

そしてそのボールをゴール下にいる伊月にパスして、伊月がレイアップで入れた。


『わーーっ！！』

「決まった！」

「つうか今、パス誰だ！？」

「なんつう電光石火だ！」

「…」（嘘でしょ……真君がフェイクを織り交ぜてきた…これじゃ…大我君が…。）


大坪から緑間へ…またさっきと同じになってしまった。


「っ…。」（どっち…フェイクか…シュートか…。）


火神は迷わず跳んだ。でもまたフェイクだった。


「！…」（今度は間に合わない！）


すると、前にいた木吉が跳んだ。


『！…』

「そうはさせん！」

「！…」（違う…これは…！）

「待ってたんだよ！こうくるの！！」


高尾がそう言い、緑間の方を見た。そして緑間も高尾の方を見つめ……。


「！…」


緑間が高尾にパスを出した。


「！…」（真君が…パス…！？）

『！？…』


これには皆驚いていた。高尾から宮地にパスがいった。


「2対3！？」


誠凛のゴール下には、黒子と日向しかいなかった。


『わーーっ！！』


宮地から大坪へ、大坪はゴールへボールを打った。


「…」（自分のために見えて…本当はチームのために……真君…。感じていた嫌な予感って…これ…。いつもの真君なら、1人でなんでもやっていた…でも今は違う。チームに頼って、チームのために動く真君は……手強いなんてもんじゃない…。）

「そんな…今までだって充分凶悪だったのに…つまり弱点が消えたってことだろ…？」