第4章 全部…変わってしまった…。
「…」(いつもみたいに、後ろから抱きしめてくる…あっくんも……キラキラした笑顔で、いつも輝いて、私を見つけると走って駆けよってきてくれた大輝も……。)
私は体育館を見渡しそう思っていた。
「…っ…変わっちゃ…た……。」(無愛想だけど、ちゃんと私をかまってくれた真君も……疲れているのに…いつも笑顔を向けてくれた征君も……変わってしまった……。)
「…菜月さん?」
部員に話しかけられた。でも、その声が聞こえなかった。視界がぼやける…。
涙で視界がぼやける。
「菜月さ」
「うぅっ…。」
「!…///////」
「…」(なんで…?もう…充分…泣いたはずなのに……止まらない…。)
タオルを持ったまま、私はその場で崩れた。
「…」(止まらない…っ…。)
「どうした?」
「どうしたんだ!?」
部員が集まってきた。
「わ、わからない…急に泣き出しちまって…//////」
「なんで顔赤くしてんだよ。」
「い、いやぁ…ちょっと…//////」
ぼやけて見えた、赤司と緑間の顔。
戻ってこないとわかってしまったら……もっと涙が溢れ出てきた。