第18章 インターハイ
その後も試合は進んでいく。どんだけ黄瀬が追いついても、青峰のテクニックで全てかわされてしまう。
ピーーッ!
「止まらねぇな…。」
「青峰全開…。」
普通のプレイなら、黄瀬はすぐに見れば真似できる。でも唯一、青峰のプレイだけは真似できなかった。
「!…黄瀬君…?」
「まさか…。」
「多分、そのまさかです。黄瀬君がやろうとしていることは、青峰君のスタイルの、コピーです。」
「…」(そうだ…どれだけやっても…真似できないわけだ……。憧れてるから…だから…今彼は…。)
青峰に憧れていることを、やめようとしている。