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彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第15章 彼ら


火神が青峰の後ろからシュートをカットしようとするも、遅かった。


「!…」


青峰が驚いていた。


ビーーッ!!

シュートが決まった。

第3クォーター、残り9分41秒。51対39。


『うおおおっ!!』

「くっ…。」


歓声が起こった。


「けっ…あんくらい俺にだって…。」

「!…あかん!!」


日向が火神へと一直線にパスを出した。


「ぬあぁっ!!」


速攻だった。


「ぶち込め!火神!!」

「くらえ!うおおおっ!!」

「くっ…!」


でも、青峰に防がれてしまった。


「!…うそ…でしょ…。」(今…彼はゴールの前にいたのに……もう戻ってきたっていうの…?)


持っていたペンを落としそうになってしまった。


『うおおおっ!!』


それによりまた歓声が起こった。


「させねぇよ。何易々と速攻取った気でいんだよ。」

「ぬぁ…クソ惜しい…!」

「けどよぉ、思ったより全然やれてるぜ…!この調子なら…!」

「…」(でも今の火神君の踏切…フリースローラインから…?あそこからダンクを…?)


すると、青峰の雰囲気が変わった。


「!?…」


青峰はストリートのバスケを始めた。型にはまらない、トリッキーなバスケ。

火神は尻もちをついてしまった。


「させっかぁ!!」


3人で止めようとした。でも、青峰はゴールの裏から打とうとした。


「ゴールの裏!」

「止めたぁ!」


監督も小金井も、安心しきっていた。


「っ…。」(違う…!)

「え…。」


青峰はゴールの裏から打ったシュートが見事決まったのだ。
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