第13章 道のり
「今のシュート、ナイスじゃないスか!」
「今すぐ交代するか……死ね。」
「死……えっ!?」
「日向君達は万能じゃないけど、みんな1つは特技を持ってる。しかもそれを1年間磨いてきたのよ!」
「やっぱすげぇッス!先輩達!」
降旗君が立ち上がり、そう言った。
「じゃあ小金井先輩と土田先輩も!?」
「え……あ……うん…。小金井君は全範囲からシュートが打てるわ!」
『おぉっ!!』
「けど成功率はそこそこ…!」
「それ結構普通じゃね?」
「そして、土田君はリバウンドが得意!」
それから……。
土田の持っていたボールが取られてしまい、コートの外に出そうになった。
それを小金井が取ろうとして、ベンチに思いっきり突っこんでしまった。そして…目を回している…。
「小金井君…!?大丈夫…じゃない!」
小金井に駆け寄る監督。
「先輩、大丈夫なんスか?」
「軽い脳震盪だと思うけど、交代しかないかも…。」
「じゃあ、俺を出してくれ!ださい!」
「何言ってんだ!お前はダメだ!その元気はなんのためにとってるか忘れたんか。ちゃんとケリつけてくるから、待っとけ!」
「だからって、ジッとしてらんねぇよ!俺だって先輩達の力に…ぶ!?」
「僕もそう思います。だから、4ファウルの人はすっこんでてください。」
すると、黒子の頭をわしづかみにした火神。
「なんだと黒子テメェ…!」
「出ても津川君にファウルしたら、即退場じゃないですか。」
「ぐっ…!しねぇよ!だから、俺は津川にも借りあんだよ!」
「わかりました。」
「!…」
「じゃあ津川君は僕が代わりに倒しときます。」
「はぁ!?んだよそれ!お前が倒したって意味ねぇだろ!」