• テキストサイズ

彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第13章 道のり


次の日…。


部の皆と、教室で正邦の試合のビデオを観ていた。


「わかってたことだけど…正直やっぱ厳しいな…。」

「てか、すまん…。また泣きたくなってきた。」

「はっきり言って、正邦秀徳とも、10回やったら9回負けるわ。でも、勝てる1回を今回持ってくればいいのよ。」

「あのさぁ。」

「ん…?」

「作戦ってほどじゃないけど、1つ思いついた。」

「…」


そして……。


「…」(あれが…正邦…。)


黒いTシャツにユニフォームまで黒い。

しばらく正邦を見つめ、私は試合の準備をした。


「…!」


観客席でこちらに手を振る人が見えた。


「お、お兄ちゃん…!?」


思わず声をあげてしまった。

でも、そんなに大きな声ではなかったから、誰にも聞かれていないみたいだった。


「すみません監督、少し行ってきます。」

「え!ちょっと!」


走って会場を出た。

外で待っていた俊太。


「どうしているの!?」

「どうして…って…観察?秀徳との試合ももちろん観戦するけど?」

「答えになってないよ…!」

「いいじゃん、別に。それに…興味がある。」

「…?」

「黒子…?と、火神。」

「あ…。」

「だから観てく。OK?」

「…試合始まるからもう行くね…。」

「ちょっ…!無視しないで!?」
/ 380ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp