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彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第12章 秀徳と誠凛


それから、次の日…。


「いつにも増して食べますね。」


黒子が火神にそう言うと、細めで黒子を見つめ……。


「むしろお前の方がよくそんだけで足りんなぁ…。昨日2試合やってんだぞ。腹減ってしょうがねぇ。」


そう言い、パンにかぶりつく。


「ちゃんと筋肉痛ですよ。」

「ちゃんとってなんだよ。ま、俺もだけどよ…。」


伸びをする火神。


「菜月さん、もっと食べないとダメです。」

「い…いらない…。」

「ダメだ、ほら。」

「うっ…。」(また…パン…。)

「つかお前、ダイエット中か?野菜ジュースばっか飲みやがって。」

「違う。これがちょうどいい。」

「はぁ!?胃袋どうなってやがんだ…。」

「…火神君に言われたくない…。」

「菜月さん、今、体重何kgなんですか?」

「…テツ君、それ、他の女の子には絶対聞いちゃダメだよ…?」

「…?はい…。」

「今は…」

「火神君、黒子君…!」

『ん?』

「ちょうどいいわぁ!ちょっと来て!」


監督のその言葉。そのあと、2人はダンボールを持たされた。


「…良かった…。パン食べなくて済んだ…。」(監督に感謝感謝…。重そうだったけど…大丈夫かな…?)


そう思いながら、窓の外を眺めていた。


「…そうだ…。」


私は校舎裏へ行き、電話をかけた。


「…もしもし。お兄ちゃん?」

「お?どした?」
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