第11章 お父さん
冷静だけど、少しイラついている黒子。
「何げに負けず嫌いなところあるよな、お前。」
すると、火神達が白いTシャツを脱いで……。
「んじゃまぁ、子供を怒らせると結構怖いってこと、お父さん達に教えてやるか…!」
そして始まった試合。
「それでは、これより誠凛高校対、新協学園高校の試合を始めます。」
『おなしゃっす!!』
ジャンプボールからのスタート。
「!…」(火神君が高さで負けた…?)
私も、もちろん皆も驚いていた。
そして、お父さんへとボールがつながる。ノーフェイクでシュートを打とうした。火神がブロックをしようとするも、高さで負けてしまう。
シュートが決まった新協学園。
「…」(やっぱ…高い…。お兄ちゃんの言ってたとおり…。)
今のままじゃ、緑間には敵わない。
「きたぁ!高ぇ!」
「先制は新協学園だ!」
「ヘッ…!チョッロイねぇ…!」
「ドンマイ、取り返すぞ。」
日向が伊月にパスを出す。
そして、伊月が水戸部にパスを出す。そして水戸部が日向にパスを出し、3Pを打とうとした。
「スリー貰った…!」
でも、お父さんがジャンプをして止めてしまう。
「マジかよ!?」
「…」(守備範囲…広すぎ…。)
「でたらめだろ、あんなの…。」
「やっぱずりぃよ…。外国人選手なんて…。」
ベンチの2人の声を聞いたのか、谷村が日向に問いかける。
「誠凛さんってアレ?スポコン系?」
「は…?」
「いるんだよね、よくさぁ、助っ人外国人ズルい、みたいな?」