第1章 からっぽの部屋
……I love you so much.
……I'll never leave you alone.
2014.4.30.
その日付は挙式予定の日でした。
私たちの最高で最初で最後の素晴らしい日になる予定の日でした。
意外にも彼はロマンチストなんす。
かつては、彼の似合わないロマンチックな言動を笑ったりもしていたけれど、何故だか今は涙が止まりません。
「……絶対に独りにしないだなんてよくも言えましたね」
彼らしくて優しくて不器用な愛の言葉を眺めながらそう呟く私はやはり独りだったけれど。
だけど、窓から差し込む光は私を何処か落ち着かせてくれるのでした。