【夏目友人帳×REBORN】懐かしのわんだーらんど
第4章 指輪
うっ…ぐぅ
俺のうめき声が響く
「な…で」
さっきまで温情だった妖怪が急変し
「やっとだぁ…やっとぉ」
顔が見えないが目が赤く光っているのが見える
(こいつ本気で俺を殺す気だ…)
「許さない。よくも、よくもぉおおおお!!」
「いっ…」
右目のまぶたの上を爪がかすり血が出る
〔閉まった。この傷の隠し方考えないと〕
雲月と距離を取ろうと走るがすぐに追いつかれてしまう
「昼休み中にどうにかしないと…」
走っても走っても距離を詰めてくる雲月を見て言葉を漏らした
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裏庭から体育館裏まできた
「もう…体力が」
走る速さもどんどん落ちしかし距離はさっきよりも空いてる
「くそ…こんな所で」
迫ってくる妖怪を見て目をつぶる
こんな時に
こんな時にニャンコ先生さえいれば!!
妖怪の爪が貴音に当たろうとした時
「全く世話の焼ける」
どこからか聞き覚えのある声が聞こえた
それと同時に
目の前が真っ暗になった