第1章 結婚したいのは誰?
相葉side
知らなかった…松兄がそんな風に思ってくれてたなんて。俺ばっかりがヤキモチ妬いて不安になってるんだと思ってた。あんなことで拗ねた自分が情けなくなってきた。
「…どうしよう俺つまんないヤキモチ妬いちゃったよ。」
「たまにはいいんじゃない?相葉くんあんまりヤキモチとか表にださないじゃん?」
「いやでも…」俺が言い澱んでいると、「相葉くんらしいね。でもさ、松兄はもっとわがまま言ってほしいんじゃない?」
「え?どーゆーこと?」
松潤は、少し考えてからまーいっか、と言いながら話してくれた。
少し前に、松潤と翔ちゃんが喧嘩したことがあった。原因は、翔ちゃんが風磨を家に泊めたことだった。たまたま松潤が撮影で、地方に居た時に宅飲みした延長で泊めたらしいんだけど、松潤に言う前に、風磨から松潤に伝わってしまい、松潤が大激怒した。その時は俺が松潤の話を聞き、松兄が翔ちゃんの話を聞いてなんとか仲直りした。
その時に
「お前のところは、松本がヤキモチ妬いた時ストレートに言ってくるからいいよな。」
「え?相葉くんだってヤキモチ焼くでしょ?」
「まーは、松本みたいにストレートには言わないんだよ。ヤキモチ焼いてんだろうけど、何にも言わないんだよな。まぁ優しいやつだから仕方ないけど、たまには思いっきり怒ってくれてもいいんだけどな」
と、話していたと教えてくれた。
「…俺、ヤキモチ妬いてるけどなぁ」と言うと、
「相葉くんは、俺みたいにはっきり言わないでしょ?まぁはっきり言うことが全部良いわけじゃないけどさ。たまには、なんであんなこと言うの!とか言ってもいいんじゃない?」
「松兄ってあんまり重いのイヤがりそうじゃない?」
「限度の問題じゃない?毎回毎回言われたらウザイけど、あんまり言われなすぎたら、逆に不安になるよ。」
「そーゆーもんなのか…」
「だから、今回はちょっとワガママになってみたら?」
松潤にそう言われちゃんと話をしようと決めた。そのまま飲みながら色々な話をして過ごした。松兄に今日は松潤の家に泊まるとメールを入れた。