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ダイヤの原石-6Carat-

第2章 1Carat*好き嫌い


夕飯の時刻。
テーブルには大皿が6つ並び、各メンバーの大好物ができたての美味しそうな湯気を昇らせて乗っている。

「「「「「「いただきまーす!!!!!!」」」」」」

全員で手を合わせ、それぞれ小皿に取り分けて食べ始める。

あの後、ざくろの提案で全員で翡翠の料理を手伝うことになったのだ。
始めは作るのが大変だからと言っていたが、「誰かが必ず好きな物だから、シェアして食べれば残ることは無いでしょ?」と説得され、全員で手分けして料理をすることになったのだ。

お皿はどんどん空いていき、残り物のないピカピカの綺麗なお皿になっていくのを見て翡翠は満足そうな笑顔をこぼした。

「『美味しい』って言葉がなくたって、残さず食べてくれてるのがその証拠だもんね。やっぱり空き皿が1番嬉しいな~」

ふふふっと笑うと、翡翠も自分の好物の最後のひとすくいをするのだった。
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