第1章 六つ子の妹
愛夢side
コンコン……というドアを叩く音が蝉の鳴き声と混じり違和感を感じながらも、ある一家の家に私は父と2人で訪ねた。。
誰かが出るのを静かに待っていると……
「あら〜!中野さん!早いわね来るの〜」
と、1人の女性がその家から出てきた。
その人は松代さんだ。今日から私のお母さんになる人……
「久しぶりだな松代。今日はなんか調子が良くてな〜あっ。。松代に会えるのが楽しみすぎたからかな」
「もう何言ってるの」
若々しいカップルのような会話をするいい歳の2人。
見てらんない…イチャつかないでよ恥ずかしいな
「……その子は…娘さん?」
松代さんは私をじーっと見つめながらそう言うと…
「そうそう。昨日話した愛夢だよ」
と、父は私の頭をわしゃわしゃと掻きながら言った。
やめてよ……もう20何だからさ
私は父の手を無理やり離し睨みつける。
「よろしくね。愛夢ちゃん。」
松代さんは満面の笑みで私を撫でるが…子供扱いひどい。。
そう思いながら元気よく
「あっ、はい!お世話になります!!」
と返事をしたのだった。