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デリバリー【気象系BL】

第8章 死神








こんな事で汚れきった身体がどうにかなる訳じゃないけど
触れられたトコロを
唇を
誰かに上書きされたくなくて

事務所に戻るなり
『ぽやーっとしてるけど熱でもあんの?』と聞いてきた太一さんに
そうみたい、と嘘をついて
明日と 明後日のまーくん以外の予約枠を全部バツにした


「彼、ハイペースだね。
今日は何シたの?」

「バッティングとバスケだね」

「へぇ。そりゃまた随分健全だね
明後日も予約入れてんだ?
おっ。初めてのカップルコースじゃん
やっとその気になったか」

「家でマリオカートしようって言ってたよ」


何故だかはわからないけど
まーくんはそういうコトはしない、って
太一さんに印象付けたかった

実際キスもやっとの状態だし
まーくんが俺にエッチな事をしてくるなんて想像もつかないけど…


「ま、上手くやんなよ」


太一さんにすれば、金さえ入ってくれば内容はなんでもいいんだろう
俺は…
俺はどうなんだ?
二人っきりの空間
しかも、まーくんの部屋
きっと今日以上に触れたくなるに違いない

まーくんは?

話したいだけ、なんて
それだけで満足なのかな
俺から仕掛けなきゃホントに話だけで2時間が終わっちゃいそうだ
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