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デリバリー【気象系BL】

第7章 月


翔ちゃんに内緒で、風間と日程を合わせてカズくんの店に予約を入れた
今のとこ5日に一回のペースって事になる

休みの日の夕方 18時から21時までの3時間
会うたびに時間を伸ばしてる
デートコースで3時間…そんな客珍しいだろうと思う
カズくん、嫌かなぁ…











その日はとても緊張していた
キスを逸しちゃったから、ギクシャクしないか不安だ…

自然に。
ごく普通に。

自分にそう言い聞かせながらカズくんの到着を待った



「こんばんは」

「ひぁっ…! こ、こんばんは」


後ろからいきなり声をかけるから
ビックリして変な声出た…


「もう指名くれないと思ってた」

「え…?」

「だって俺、相葉さんに嫌な事しちゃったでしょ?」


嫌な事
それはつまり、キスの事…?


「だから、」

「…嫌だったんじゃないよ、そーじゃなくて、」


あぁ、ダメだ
また雰囲気悪くなっちゃう


「次、カップルコースにするから…
その時ゆっくり話聞いて?
今日はカズくんと思いっきりバッティング楽しみたいんだ。
行こ!早くっ!」


カズくんの手を掴んで小走りで店内に入った
この掌からカズくんの心を読み取れればいいのに
俺の本音が
伝わればいいのに
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