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デリバリー【気象系BL】

第15章 デリバリー


カズくんの手の中には、俺の名前や住所を記入した婚姻届。

前にカズくんが言ってたんだ
一緒に暮らしたら、提出は出来ないけど婚姻届を書いてそれを飾っておきたい、って
女の子みたいな発想だよね、って笑うから
俺もそうしたいな。って言ったんだ



「…いいの…? 俺なんかで、ホントに、」

「当たり前でしょ?
カズくんの他に誰が居るの」


今にも溢れそうな涙が、真珠の粒のようにキラキラ光って綺麗だ


「一緒に暮らそう?」

「うんっ…」

「寝室は一緒だよ?」

「うんっ…」

「喧嘩しても一緒に寝てくれる?」

「喧嘩、しないし…!」

「ふふっ。そうだね」


何年経っても
何十年経っても
変わらず愛していたい


「よし! お祝いにキャラメルパンケーキ食べよう!」

「うん…!」



実はね 今朝もタロット占い、チェックしてきたんだよ
ラッキーフードはあの日と同じパンケーキ
だからね、二人でそれを食べようよ
苦手だった生クリームも食べられるようになったもんね?

次のデートはカラオケにしよう
おんぶはもうしないからね?
それからバッティングとバスケもね
二人で夜道を散歩して、隠れてキスをしよう
あの時と同じだね、って笑いながらさ。
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