• テキストサイズ

デリバリー【気象系BL】

第10章 審判


『ホラ、どれが食いたいんだよ』


トモさんが面倒くさそうに財布を取り出す


『買ってやるから早く選べよ、カズ』


あぁ、もうお芝居始まってるんだ。


『…っ、じゃあ…コレ。』


苦手な生クリームの入っていない、チョコレートソースにバナナとアーモンドの入った王道のクレープを指差す


『イチゴも好きだよな? なぁ?』

『うっ…うん、』


好きなの選べって言ったくせに
これじゃまるで脅迫だ





二人で向かい合ってクレープを食べる


『美味いか?』

『うん、』


確かに美味しいけども
こんな甘いの食べきれないよ
それにさ
こんな事をする為に貴方に付いてきた訳じゃないのに


『甘いモンってさ、』


手が止まる俺に
トモさんが小声で話しかける


『食ってると、生きてる!って感じするだろ?』


言ってる言葉の意味がわからなくて反応出来ずにいると
トモさんの手が伸びてきて
俺の髪をクシャッと撫でた
/ 158ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp