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君が教えてくれること

第3章 君との出会い。



「いやだ....もうやめて!」

「うるせえ!!黙ってろ!!」

何度も何度も殴られ
視界もくらくらしてくる

「....誰か...誰か助けて....」

優しい彼氏だったはずなのに
突然人が変わってしまった
ある日を境に私を怒鳴ったり
殴るようになった

「お前が悪いんだよ!
俺の言うことを聞かないから!」

「ごめ...な...さ...」

「ちっ..」

気が済んだのか殴るのをやめ
ソファに勢いよく座り込む

「ごほっ...ぅぇっ....」

逃げたい、逃げたい逃げたい
もうこんな生活嫌だ
いつかきっと死んでしまう

「逃げなきゃ....」

力を振り絞りそのまま
扉をけ破る勢いで外に出た

「..!? おい!!てめぇ!!
何逃げようとしてるんだよ!」

走る力なんて残ってない
それでも此処にはいたくない

無我夢中で足を動かした

髪も服もボロボロで
本当なら見られたくなんてない
でもそんなこと気に出来るほど
私の中の理性は残ってなかった
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