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君が教えてくれること

第4章 君の不思議。


「荷物は特にないよね?大丈夫?
よし、出たらお昼ご飯食べに行こう」

そして、ついに退院の日

「あの、亮さん」

「なに?」

「なんで私にここまでしてくれるの?」

なんでって聞かれてもなーなんて
首を傾げた後にっこり笑った

「言ったでしょ、一目惚れだよ」

その言葉自体嬉しくないわけじゃない
でも、あくまで亮さんは命の恩人
感謝はしても言葉一つ一つまで
信じることは今の私には出来ない

「信じないもん」

「...信じてくれるの待ってる
最初から信じてくれるなんて思ってない」

ふと思った
なんでこんな悲しい顔してるのかなって
いつも笑ってるのに
今は悲しい目で私を見てる

「連れて行きたいところあるんだ
急ぐよ、早く行こう」

「うん、」

不思議だった
なんでこんなにも優しくて
落ち着くんだろう
本当の好きがわからない私には
ただただ不思議で仕方なくて
受け止め方もわからなかった
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