• テキストサイズ

【ヒロアカ】世も縋ら

第6章 体育祭





昼休み


爆豪からいつもの誘いがあったが
先日のバスでのアレの手前
あのクラスに行くことすら
恥ずかしくなっていた


そんな私が向かった先は

放課後、時間を費やしている保健室だった



『……師匠』


小さく
自信なさげに呼びかける


ん?と師匠は優しく振り返ってくれる


『先生方……大丈夫ですか…?』

「あぁ!」


そのことかい、と問い掛けの内容を理解すると
彼女はまた自身の仕事に戻る

「大丈夫さね、ヒーローはそんなヤワじゃないからね」


『…そう、ですか』


励ましてくれている

私の周囲には
そんな人ばっかりだ


優しさに
甘えそうになる



『ッ……師匠…。


私、もっと個性の練習します…ッ

今のままじゃ…誰も
誰も、助けられない…!』



誰もが彼女の個性を
汎用性の高い優れたものだと思っている

実際そうなのだろう


だが


今の彼女はその宝を
持ち腐れしている状態だった


『私…今はこの力を…1か100かしか使えないけど……早く、使いこなせる様に…ッ』



今、彼女が出来る個性の使用方法は

数分前に復元するか


跡形も無くなるまで
復元するかの二択だった



個性が制限されているわけではない
これは



彼女の過去が

そうさせているのだ


/ 291ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp