第7章 敵連合
あいつが居なくなった
最後にあいつと一緒だったのは、俺だった
体育祭後、夕時に訪れた警察の事情聴取でそう聞かされて
後悔に呑み込まれた
なんで俺はあの時
すぐに神奈を探しに行かなかった?
あの時俺があいつを守ってやれていれば
こんな事にはならなかった筈だ
俺が
守ってやれてれば…
ああ
どうして俺は
大切な女性を、傷付けてばかりいるんだろうな
神奈
お前の事が大事になった途端に居なくなっちまうなんて
あんまりじゃねえかよ
だから
必ずお前を見つけ出して
今度こそちゃんと
お前が大事なんだって示す
すぐに見つけてやるから
それまでは
どうか無事で
居てくれ…