第8章 轟焦凍:オリジン
走り出した轟に合わせて緑谷が懐に突っ込んだ
そして轟の腹部に拳を入れた
プレゼント・マイク《モロだぁーー!!生々しいの入ったあ!!》
緑谷「ぐぅう!!」
『デクくん!!』
「轟に…1発入れやがった!!」
「どう見ても緑谷の方がボロボロなのに…ここで攻勢に出るなんて…!」
緑谷「氷の勢いも弱まってる」
しかし緑谷の手は握れないほどにボロボロになっていた
しかし目の前に轟が
緑谷「!」
咄嗟に親指を口の縁に入れて弾いた
轟「何でそこまで…」
緑谷「期待に応えたいんだ…!」
轟「………」
緑谷「笑って、応えられるような…カッコイイヒーローに…なりたいんだ。だから全力で!やってんだ!皆!君の境遇も君の決心も僕なんかに計り知れるもんじゃない…でも……全力も出さないで1番になって完全否定なんて…フザけるなって今は思ってる!」
轟「うるせえ…………」
氷結の限界が来ていた
緑谷「だから……僕が勝つ!!君を超えてっ!!」
緑谷は轟を殴り飛ばした
『……っ』
轟「親父をーー…」
緑谷「君の!力じゃないか!!」
『っ!』
の瞳から涙が溢れた
ステージが熱に包まれた
プレゼント・マイク《これはーーー…!?》
飯田「使った…!」
『(焦凍くん…!)』
轟「勝ちてえくせに……ちくしょう…敵に塩を送るなんてどっちがフザけてるって話だ…。俺だってヒーローに…!!」
緑谷「ーー…!!」
エンデヴァー「焦凍ォオオオ!!!やっと己を受け入れたか!!そうだ!!良いぞ!!ここからがお前の始まり!!俺の血を持って俺を超えて行き…俺の野望をお前が果たせ!!」
轟「………」
轟はステージでただ微笑んでいた
エンデヴァー「………」
プレゼント・マイク《エンデヴァーさん急に激励…か?親バカなのね》
轟「………」
緑谷「凄……」
轟「何笑ってんだよ。その怪我で…この状況でお前……イカれてるよ。どうなっても知らねぇぞ」
『!!ダメ…!』
2人は走り出した
そしてぶつかった衝撃でとんでもない風圧が会場を駆け抜けた
『っ!!』