第5章 オールマイト
雄英体育祭本番を迎えた
メディアのチェックは厳重になり、長蛇の列が
校内でもプロヒーローが警備をしている
―――1-A控室―――
飯田「皆準備は出来てるか!!?もうじき入場だ!!」
芦戸「コスチューム着たかったなー」
尾白「公平を期す為着用不可なんだよ」
轟「緑谷」
『…?』
緑谷「轟くん…何?」
爆豪「!」
轟「客観的に見ても実力は俺の方が上だと思う」
緑谷「へ!?うっ、うん…」
轟「お前オールマイトから目ぇかけられてるよな」
緑谷「『!!』」
轟「別にそこ詮索するつもりはねえが…お前には勝つぞ」
上鳴「おお!?クラス最強が宣戦布告!!?」
切島「急にケンカ腰でどうした!?直前にやめろって…」
轟「仲良しごっこじゃねえんだ。何だって良いだろ」
『ちょっと…!』
緑谷「…轟くんが何を思って僕に勝つって言ってんのか…は、わかんないけど…そりゃ君の方が上だよ…実力なんて大半の人に敵わないと思う…客観的に見ても…」
切島「緑谷もそーゆーネガティブな事言わねえ方が…」
緑谷「でも…!!皆…他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ」
『デクくん…』
轟「………」
緑谷「僕だって…遅れを取るわけにはいかないんだ。僕も本気で獲りに行く!」
『…!』
轟「………おお」
爆豪「……っ」
1-Aはゲートに並んだ
『ちょっと焦凍くん…』
轟「何だ」
『いきなりデクくんにつっかかって…どういうつもり』
轟「どういうつもりもねえ。思ったことを言っただけだ」
『だからって…!』
グイッ
『…!』
腕を引っ張られ、焦凍の腕の中に閉じ込められる
生徒のみんなは前を向いているので気づいていない
『焦凍く…』
轟「お前はどっちを応援するんだ」
『え…?』
轟「緑谷か、俺か」
『……2人とも応援するよ…?クラスメイトだもん』
轟「……そうか」
焦凍はを離してゲートに前を向いた
轟「1位を取る」
『!』
轟はに向かって宣言した
『うん、頑張ってね!』
は笑顔で答えた
そして1-Aはゲートに向かい歩き出した