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赤い【目】を持つ少女/ヒロアカ長編

第2章 始まり




『私、!よろしくね』

「僕は緑谷出久!よ、よろしく」


「デク!!!」

緑谷「!」

『(デク…?)』

そこにはあのベトベトに乗っ取られそうになっていた少年が立っていた

『さっきの…』

「俺は…てめェに助けを求めてなんかねえぞ…!!助けられてもねえ!!あ!?なあ!?1人でやれたんだ!無個性の出来損ないが見下すんじゃねえぞ!恩売ろうってか!?見下すなよ俺を!!クソナードが!!」

男の子はそう吐き捨てて歩き出した

『ちょっと…!』

緑谷「い、いいの!これで…」

『緑谷くん…』

緑谷「いいんだ…これで…」



オールマイト「私が来た!!!」

緑谷「わっ!!」

いきなり飛び出してきたのはオールマイト

緑谷「オールマイト!?何でここに…!さっきまで取材陣に囲まれて…!」

オールマイト「抜けるくらいワケないさ!!何故なら私はオールマゲボォ!!!」

緑谷「わーーーーー!!」

オールマイトは血を吐いてトゥルーフォームへ

『無茶しすぎだよ…』

オールマイト「彼女は…もしやか!?」

『久しぶり。オールマイト』

オールマイト「元気そうで何よりだ」

緑谷「え、え…知り合いなの…?」

『両親がヒーローだったの。だからよくお世話になってたんだ』

緑谷「へぇ~…!」

オールマイト「っと、そうではなく…少年。礼と訂正…そして提案をしに来たんだ」

緑谷「へ?」

オールマイト「君がいなければ…君の身の上を聞いていなければ口先だけのニセ筋となるところだった!!ありがとう!!」

『ニセ筋』

緑谷「そんな…いや、そもそも僕が悪いです!仕事の邪魔して…“無個性”のくせに生意気なこと言って…」

オールマイト「そうさ!!あの場の誰でもない!小心者で“無個性”の君だったから!!私は動かされた!!トップヒーローは学生時から逸話を残している……彼らの多くが話をこう結ぶ!!「考えるより先に体が動いていた」と!!」

緑谷は目に涙を溜めていた

オールマイト「君もそうだったんだろう!?」

緑谷「……うん…!!!」

オールマイト「君はヒーローになれる」

緑谷「…!!!!!」

『緑谷くん…』

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