第26章 明るい未来
「増強している時、血流が激しいんです。その速さに心臓や血管が追いついていない…このまま何度も制限を解除すれば……死ぬ事もあり得ます」
相澤「……そうですか」
「激しい血流のせいで止血も効果なく、血を流し過ぎなことも目覚めない原因の1つかと。治癒の個性も使いましたが……弾かれてしまって出来ませんでした。本当に…生きているのが不思議なくらいです」
相澤「……」
「制限の解除のこと…命を縮める行為だと、必ず伝えてください」
相澤「…わかりました。ありがとうございます」
相澤が部屋から出ると緑谷が
緑谷「先生…!さんは……!」
相澤「部屋に戻ってろって言っただろ」
緑谷「すみません…でも…」
相澤「ハァ……来い」
緑谷「はい…」
相澤は緑谷を連れての病室へ
緑谷「さん…!」
相澤「の制限解除について言われた。使い過ぎると心臓に負担がかかり、最悪死に至るってな」
緑谷「死……って……」
相澤「もう使わせるなだそうだ。本人は…それでも使おうとするだろうけどな」
緑谷「止めます、その時は」
相澤「…!」
緑谷「右目のことも…」
相澤「なぜお前目のこと…」
緑谷「A組全員知ってます。さん…頑張って話してくれました」
相澤「…!…そうか……制限のことは…」
緑谷「それは聞いてないです」
相澤「……制限は…自分の涙の力を使い、力を上げてる状態のことだ」
緑谷「涙の力を……自分に…」
相澤「あぁ」
緑谷「……目…覚ましますよね… さん…」
相澤「……あぁ」
―――翌日―――
緑谷は退院の為、荷物もまとめてロビーへ向かった
《犯人護送中の襲撃事件と言う前代未聞の失態、重要証拠品の紛失も確認されており警察への批判が高まっています》
リカバリーガール「ずうっとこの話だねェ…」
緑谷「治崎が…死柄木に…」
相澤「お前が責任を感じる事じゃない。気に病まなくていい。とりあえず生徒を学校に戻す。通形はもう少し様子を見るとの事だが、他は治癒してもらって完治してる。そろそろ来る頃だ」
リカバリーガール「あたしゃもうちょっとここの患者さん治癒して回ってくるかね」
緑谷「僕も…エリちゃんやさんが目覚めるまでいちゃダメですか」