第3章 ついに会えた
「すっげーー!!USJかよ!!?」
「水難事故、土砂災害、火事…etc.。あらゆる事故や災害を想定し、僕がつくった演習場です。その名も……ウソの災害や事故ルーム!!」
「「「「(USJだった!!)」」」」
緑谷「スペースヒーロー「13号」だ!災害救助でめざましい活躍をしている紳士的なヒーロー!」
麗日「わー!私好きなの13号!」
相澤「13号、オールマイトは?ここで待ち合わせるはずだが」
13号「先輩それが…通勤時に制限ギリギリまで活動してしまったみたいで……仮眠室で休んでいます」
相澤「不合理の極みだなオイ。仕方ない、始めるか」
13号「えー、始める前にお小言を1つ2つ…3つ…4つ…」
「「「「(増える…)」」」」
13号「皆さんご存知だとは思いますが、僕の“個性”は“ブラックホール”どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」
緑谷「その“個性”でどんな災害からも人を救い上げるんですよね」
麗日が激しく頷く
13号「ええ…。しかし簡単に人を殺せる力です。皆の中にもそういう“個性”がいるでしょう。超人社会は“個性”の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っているようには見えます。しかし一歩間違えれば容易に人を殺せる“いきすぎた個性”を個々が持っていることを忘れないでください」
『(人を…殺せる力…)』
は自分の右目に触れた
13号「相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では…心機一転!人命のために“個性”をどう活用するかを学んでいきましょう。君たちの力は人を傷付けるためにあるのではない。救けるためにあるのだと心得て帰ってくださいな。以上!ご静聴ありがとうございました」
麗日「ステキー!」
飯田「ブラボー!ブラーボー!」
相澤「そんじゃあまずは…」
相澤の言葉が止まった
相澤「…?」
『…この感じ…どこかで…』
緑谷「さん…?」
相澤「ひと塊になって動くな!!」
飯田「え?」