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赤い【目】を持つ少女/ヒロアカ長編

第23章 抗う運命




グラントリノ「焦っちゃあいけねえ。下手に大きく出て捕え損ねた場合、火種がさらに大きくなりかねん。ステインの逮捕劇が連合のPRになっちまったようにな。

むしろ一介のチンピラに“個性”破壊なんつー武器流したのもそういう意図があっての事かもしれん」


ファットガム「…考え過ぎやろ!そないな事ばっか言うとったら身動き取れへんようになるで!!」

相澤「あのー… 1ついいですか。どういう性能かは存じませんがサー・ナイトアイ。未来を予知できるなら俺たちの行く末を見ればいいじゃないですか。このままでは少々…合理性に欠ける」

ナイトアイ「それは…出来ない」

相澤「………?」

ナイトアイ「私の予知性能ですが、発動したら24時間のインターバルを要する。つまり1日1時間1人しか見ることができない。そしてフラッシュバックのように1コマ1コマが脳裏に映される。発動してから1時間の間、他人の生涯を記録したフィルムを見られる…と考えて頂きたい。

ただしそのフィルムは全編、人物のすぐ近くからの視点。見えるのはあくまで個人の行動とわずかな周辺環境だ」


相澤「いや、それだけでも充分過ぎるほど色々分かるでしょう。出来ないとはどういうことなんですか」


ナイトアイ「例えばその人物に近い将来、死…ただ無慈悲な死が待っていたらどうします。この“個性”は行動の成功率を最大まで引き上げた後に勝利のダメ押しとして使うものです。

不確定要素の多い間は闇雲に見るべきじゃない」


ロックロック「はぁ!?死だって情報だろう!?そうならねェ為の策を講じられるぜ!?」

ナイトアイ「占いとは違う。回避できる確証は無い!」

ロックロック「ナイトアイ!よくわかんねぇな、いいぜ、俺を見てみろ!いくらでも回避してやるよ」

ナイトアイ「ダメだ」

「「「「………………」」」」

リューキュウ「とりあえずやりましょう。“困ってる子がいる”これが最も重要よ」

ナイトアイ「娘の居場所の特定・保護、可能な限り確度を高め早期解決を目指します!ご協力よろしくお願いします」

バブルガール「えー!では個別に詳細お渡ししますので―――…」



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