第23章 抗う運命
ナイトアイ「確たる証はありません。しかし、全国に渡る仲間集め、資金集め、もしも弾の完成形が“個性”を完全に破壊するものだとしたら…?悪事のアイデアがいくつでも湧いてくる」
ファットガム「想像しただけで腹ワタ煮えくり返る!!今すぐガサ入れじゃ!!」
ロックロック「こいつらが子ども保護してりゃ一発解決だったんじゃねーの!?」
ナイトアイ「全て私の責任だ。3人を責めないで頂きたい。知らなかった事とは言え… 3人ともその子を救けようと行動したのです」
『(何が……希望になれるヒーロー……!!)』
緑谷「(何が…最高のヒーローだ…!!)」
通形「(何が…百万を救うルミリオン…!!)」
ナイトアイ「今この場で1番悔しいのはこの3人です」
ガタンッ!!
3人は勢い良く立ち上がった
緑谷「今度こそ必ずエリちゃんを…!!」
通形「『保護する!!』」
ナイトアイ「それが私たちの目的になります」
ロックロック「ケッ、ガキがイキるのもいいけどよ。推測通りだとして、若頭にとっちゃその子は隠しておきたかった“核”なんだろ?それが何らかのトラブルで外に出ちまってだ!あまつさえガキんちょヒーローに見られちまった。
素直に本拠地に置いとくか?俺なら置かない。攻め入るにしてもその子が「いませんでした」じゃ話にならねぇぞ。どこにいるのか特定できてんのか?」
リューキュウ「確かに。どうなのナイトアイ」
ナイトアイ「問題はそこです。何をどこまで計画しているのか不透明な以上、1度で確実に叩かねば反撃のチャンスを与えかねない。そこで八斎會と接点のある組織・グループ及び八斎會の持つ土地!可能な限り洗い出しリストアップしました!
皆さんには各自その箇所を探っていただき、拠点となり得るポイントを絞ってもらいたい!!」
「なるほど。それで俺たちのようなマイナーヒーローが…」
「?」
「見ろ。ここにいるヒーローの活動地区とリストがリンクしてる!土地勘のあるヒーローが選ばれてんだ」
ファットガム「オールマイトの元サイドキックの割にずいぶん慎重やな回りくどいわ!!こうしてる間にもエリちゃんいう子泣いてるかもしれへんのやぞ!!」
ナイトアイ「我々はオールマイトにはなれない!だからこそ分析と予測を重ね、救けられる可能性を100%に近づけなければ!」