第23章 抗う運命
ロックロック「雄英生とは言えガキがこの場に入るのはどうなんだ?話が進まねえや。本題の“企み”にたどり着く頃にゃ日が暮れているぜ」
ファットガム「ぬかせ、この2人はスーパー重要参考人やぞ!」
切島「俺……たち?」
天喰「ノリがキツイ…」
ファットガム「とりあえず初対面の方も多い思いますんで!ファットガムですよろしくね!」
麗日・蛙吹「『丸くてカワイイ』」
ファットガム「お!アメやろーな!」
ナイトアイ「八斎會は以前、認可されていない薬物の捌きをシノギの1つにしていた疑いがあります。そこでその道に詳しいヒーローに協力を要請しました」
ファットガム「昔はゴリゴリにそういうんブッ潰しとりました!そんで先日の烈怒頼雄斗のデビュー戦!!今までに見たことない種類のモンが環に打ち込まれた!“個性”を壊す“クスリ”」
「「「「『!!?』」」」」
「“個性”を壊す…!?」
通形「え…!?環、大丈夫なんだろ!?」
天喰「ああ…寝たら回復していたよ。見てくれ、この立派な牛の蹄」
通形「朝食は牛丼かな!?」
ロックロック「回復すんなら安心だな。致命傷にはならねえ」
ナイトアイ「いえ…その辺りはイレイザーヘッドから」
相澤「俺の“抹消”とはちょっと違うみたいですね。俺は“個性”を攻撃しているわけじゃないので。基本となる人体に特別な仕組みが+αされたものが“個性”。その+αがひとくくりに“個性因子”と呼ばれています。
俺はあくまでその個性因子を一時停止させるだけで、ダメージを与えることはできない」
ファットガム「環が撃たれた直後病院で見てもらったんやが、その個性因子が傷ついとったんや。幸い今は自然治癒で元通りやけど」
ナイトアイ「その撃ち込まれたモノの解析は?」
ファットガム「それが環の身体は他に異常なし!ただただ“個性”だけが攻撃された!撃った連中もダンマリ!銃はバラバラ!弾も撃ったキリしか所持していなかった!ただ…切島くんが身を挺して弾いたおかげで、中身の入った1発が手に入ったっちゅーわけや!!」
切島「………俺っスか!!びっくりした!!急にきた!!」
麗日「切島くんお手柄や」
蛙吹「カッコイイわ」
波動「硬化だよね!知ってるー!うってつけだね!」
ファットガム「そしてその中身を調べた結果、ムッチャ気色悪いモンが出てきた……」